貸切バスがあるように、屋形船にも貸切が有ります。貸切を利用すると、見知らぬ隣の客への不要な気遣いがなくなり、思う存分に楽しむことが出来ます。会社の職場の親睦会や、忘年会、その他の行事として貸切の屋形船を利用すれば、ホテルやレストランで行うのと違った趣があります。洋上で行うので開放感があります。流れるような景色を見ながら宴会を同時に楽しめます。花見も公園で行うのと違って、船の上から見る桜の花は、風情があります。夏の花火大会も水面に映った花火を見ることが出来ます。京都の嵐山は紅葉で有名ですが、屋形の船での紅葉見物が大変人気があります。岐阜の長良川や日田の筑後川では鵜飼を屋形船で見ることが出来ます。鵜匠が鵜を操って、鮎を捕まえさせ、見物客は、その光景を隣を走る屋形の船から見ることが出来ます。職場でのイベントに屋形の船を使った行事は良い経験になるものと考えられます。

花火大会時にはぜひ乗りたい屋形船

我が家の近くでは、この夏に大きな花火大会が2つありました。そのうちのふたつともが、よく見える有料シートを設けていて、さらに上のグレードに、屋形船から楽しむプランもありました。屋形船は、川を流れている場合と固定をされている場合がありますが、どちらも普段とは違った風情ある雰囲気の中で、どこよりもきれいに空一面の花火の鑑賞ができるというのは素晴らしいですね。特に屋形船の風景がテレビなどでも流れ印象的だったのが、天神祭奉納花火大会です。ゆかたを着てデートを楽しむカップル、家族で年に一度の贅沢を堪能する方々、たくさんの方の笑顔や歓声のバックに、きれいな大きな花火の数々がうつしだされていました。2時間ほどのことですが、やはり、船に乗るとなると値段もはるのでなかなか我が家とは縁遠いのですが…。大阪に住んでいる醍醐味として、一度は天神祭の際に乗ってみたいです。

屋形船を利用した楽しみの例

日本は、周囲を海で囲まれているために、船を交通や物資輸送等に使い、船の利用が進んでいました。船を使った遊びも平安時代に興り、貴族の優雅な遊びとして進化してきました。屋形船はそのような船文化の背景で生まれました。江戸時代になると、江戸や大坂では、豪商が出現し、大名と取引をするようになり、交渉時の接待の場所に屋形の船が使われるようになりました。隅田川での花見や、夏の花火大会に大名等を接待し、宴会等でもてなしました。このように屋形船を使った遊びは日本の伝統的な文化として発達してきました。屋形の船を使った遊びは、現代の日本では、観光ビジネスの手段として益々人気を呼んでいます。東京では会社のイベントや、忘年会、そのたの親睦会等の行事に屋形船の貸切専用船を借り切って楽しむことが多くなりました。屋形の船の使用は、これからも進化するものと考えられます。